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それって鍼で改善する?病院に行くべき??(胸の痛み・左肩の痛み編)

  • 執筆者の写真: はりきゅう堂 静
    はりきゅう堂 静
  • 6月12日
  • 読了時間: 4分

「病院に行くほどじゃない気がするけど、でも何とかしたい」

「鍼灸に行ってみようかな……でもこれって鍼で良くなる症状なの?」


こうした迷いを持つ方は、とても多いです。特に慢性的な不調ほど「病院に行くほどではない」と思いがちですが、中には放置すると危険なサインが隠れていることもあります。


鍼灸師は、解剖学・生理学・臨床医学など、西洋医学の基礎もしっかり学んでいます。そのため、「この症状は鍼灸で対応できるか」「これは医療機関を勧めるべきか」という判断も、安全な施術を行うための大切なスキルとして身につけています。


しかし、何より大切なのは、鍼灸院に来る前に、ご自身で危険なサインに気づけることです。手遅れになってからでは取り戻せないこともあります。


そこでこの記事では、よくある症状ごとに「これは病院へ」「これは鍼灸で対応できる」の判断基準をまとめました。病院と鍼灸を上手に使い分けるための参考にしてください。


なお、ここでいう「病院」とは、症状に応じた診療科(内科・整形外科・脳神経内科など)を受診することを指します。急を要する場合はためらわずに救急車を呼んでください。


6. 胸の痛み・左肩の痛み(心臓の病気の可能性)


こんな症状です


心臓が原因で起こる痛み(狭心症・心筋梗塞)

胸の中央が締め付けられるような痛みや圧迫感が特徴で、痛みが左肩・左腕・あご・背中に広がることがあります。冷や汗・吐き気・息切れを伴うことも多く、「動くと悪化して、休むと楽になる」のが狭心症の典型です。心筋梗塞の場合は安静にしても痛みが続きます。


特に注意したいのは、心臓の痛みは「胸」だけとは限らないことです。実際に、左肩だけが痛む・背中の肩甲骨の間が痛む・みぞおちが痛むなど、「まさか心臓?」と思いにくい場所に症状が出るケースもあります。女性や糖尿病の方は特に非典型症状が出やすいと言われています。


肩の筋肉や関節が原因で起こる痛み

一方で、左肩の痛みのほとんどは筋肉や関節の問題です。四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)、肩の腱板(ローテーターカフ)の損傷、単なる肩こりなど。腕を上げると痛い・特定の方向に動かしにくい、という場合は心臓ではなく肩そのものの問題であることが多いです。




こんな時はすぐに病院へ


以下の症状がある場合、心筋梗塞や狭心症の可能性があります。迷わず救急車を呼んでください。


  • 胸の中央が締め付けられるような重い痛みが15〜20分以上続き、休んでも治まらない → 心筋梗塞の可能性。救急車を呼んでください

  • 痛みが左肩・左腕・あご・背中に広がり、冷や汗・吐き気・息切れを伴う → 心筋梗塞の可能性。救急車を呼んでください

  • 胸の痛みや圧迫感が数分程度で治まり、歩く・階段などの動作で繰り返し出る(休むと楽になる) → 狭心症の可能性。循環器内科を受診

  • 今までと同じ動作でも、胸の痛みが以前より強くなった・長く続く・起こる頻度が増えた → 不安定狭心症の可能性。早めに循環器内科へ

  • 食後や寒いときに、胸の中央が締め付けられるような圧迫感が数分間続き、休むと治まる → 狭心症の可能性。循環器内科を受診

  • 糖尿病がある、または喫煙歴が長く、胸の中央が締め付けられる・圧迫される感じが少しでもある → 心臓病のリスクが高いため、早めに循環器内科で相談を

  • 「胸焼けみたいな感じ」が続き、市販の胃薬を飲んでも改善しない → 心筋梗塞の非典型症状の可能性(特に女性)


→ 循環器内科または救急外来へ。迷ったら遠慮なく**救急車(119番)**を呼んでください。




鍼灸で対応できる場合


心臓が原因ではないことが確認できた上で、以下のような肩の痛みであれば鍼灸で対応できます。


四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

腕が上がらない、夜寝ているときも痛む、という状態。急性期の炎症が落ち着いたら、鍼で肩周りの筋肉の緊張を緩め、可動域の改善をサポートできます。


肩の筋肉痛・肩こり

デスクワークや姿勢のクセによる左肩の張り。鍼で筋肉の深部の緊張を解放することで、血流が改善し痛みが和らぎます。


ただし、「病院で心臓の検査をしても異常なし」と診断されてから鍼灸を受けるようにしてください。心臓の痛みと肩の筋肉の痛みは自分では区別がつきにくいため、一度は医療機関での確認が必要です。


この記事では「病院へ行くべきサイン」と「鍼灸で対応できるケース」をまとめています。大切なのは「病院と鍼灸は二者択一ではない」ということです。病院で必要な検査と診断を受けた上で、「これ以上は異常がない」「慢性的なもので鍼灸が合いそうだ」と判断されたら、鍼灸を治療の選択肢として取り入れる。そういう使い分けが理想的です。


「病院に行くべきか鍼灸に行くべきか」迷ったときは、まずこの記事のレッドフラッグに該当しないか確認してみてください。レッドフラッグがなければ、鍼灸で試してみる価値は十分にあります。ただし、鍼灸を試しても改善しない場合や悪化する場合は、改めて医療機関を受診するようにしましょう。



※この記事の情報は医療アドバイスを目的としたものではありません。症状が続く場合や不安な場合は、必ず医療機関に相談してください。


 
 
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